~「また私が悪いの?」と思ったあなたへ~
◆こんな人に読んでほしいです◆
日常的にパートナーに言葉の暴力を受けている
相手に指摘されると、すぐに自己肯定感が下がってしまう
相手から一方的に責められることが多い
「モラハラかも」と思っても、何も行動を起こせない
逃げ出したいと思うけど、一人になる勇気が出ない
モラハラは、呪縛です。
責められる言葉に少しでも思い当たることがあると、「自分が悪かったんだ」と思ってしまう。
その結果、どんどん追い詰められて、知らないうちに相手の支配下に入ってしまうのです。
いじめと違う点は、モラハラをしている本人ですら、「自分がモラハラをしている」という自覚がないということ。
意図せずやっていることに対して、人は反省したり、改善したりできません。
無意識ほど質(たち)の悪いものはないと言えます。
私も20年近く、夫のモラハラに苦しんできました。
一見、被害者は私のように見えるかもしれませんが、モラハラをしてしまっている夫も、けっして気分はよくなかったと思います。
鍵と鍵穴の関係にたとえられるように、モラハラというものも、一人だけでは成立しません。
つまり、どちらにも何かしらの原因があるのです。
この記事では、以下のようなことを解説します:
モラハラの定義
日本におけるモラハラ婚の統計
モラハラをする人、受けやすい人の特徴
被害者にならないためのヒント(10選)
今すぐできる対策と相談窓口の案内
これを読むことで、モラハラから抜け出すために、具体的に何をすればよいのかが見えてきます。
◆どんなことが「モラハラ」なの?
「モラハラ」の定義
モラハラとはモラルハラスメントの略で、言葉や態度によって相手の心をじわじわと追い詰める精神的な暴力のことを指します。
直接的な暴力(DV)とは違い、殴られたり蹴られたりするわけではないため、外からは気づかれにくく、本人ですら「自分が被害を受けている」と自覚しにくいのが特徴です。
また、大きな特徴として、加害者が優しい一面も持ち合わせていて、ハネムーン期(相手への謝罪・反省・愛情表現)とのギャップで相手を混乱させるという点があります。
一般的にモラハラをしている人は、外面がよく、周囲からは「優しい人」「面倒見がよい人」「責任感が強く頼れる人」と思われていることが多く、パートナーとのモラハラ関係が表面化しにくいというケースも多いです。

◆モラハラの具体例7選◆
1. 言葉による攻撃・暴言
■人格否定の発言
「お前には価値がない」
「役立たず」「何をやってもダメなやつ」
「お前みたいなやつとは誰も結婚したがらない」
「死んでください」
「頭が悪い」「豚みたいに太ってる」
「お前は異常だ」「病気だ」
■存在価値を否定する発言
「誰のおかげで生活できていると思っている」
「稼ぎもないくせに偉そうに」
「お前がいなくても困らない」
「お前の代わりはいくらでもいる」
■責任転嫁の発言
「お前が俺(私)を怒らせるのが悪い」
「お前のせいで失敗した」
「お前さえいなければうまくいく」
2. 無視・冷淡な態度
■サイレントモラハラ
話しかけても完全に無視する
質問に答えない
存在しないかのように扱う
舌打ちや露骨にため息をつく
にらみつける
急に口をきかなくなる
何を言っても返事をしない
用事があっても直接話さない
3. 支配・束縛行為
■行動の制限
外出を禁止・制限する
友人関係を断たせる
実家との連絡を禁止する
携帯電話やメールをチェックする
お金の使い道を細かく管理する
■精神的支配
常に監視している感覚を与える
「お前のため」と言いながら制限を加える
判断を全て自分で決めようとする
4. 経済的な圧迫
■経済的DV
生活費を渡さない
家計を異常に細かく管理する
働くことを禁止する
お金の使用について過度に責める
5. 家事・育児への過度な要求
■完璧主義の押し付け
家事に対して異常に細かい注文をつける
「これくらいできて当然」と言い続ける
努力を認めず、さらなる完璧さを要求する
子育てを全て押し付ける
6. 子どもを利用した攻撃
■子どもへの悪影響
子どもの前で配偶者を罵倒する
「お母さん(お父さん)はダメな人」と子どもに吹き込む
子どもを味方につけようとする
7. 身体的威嚇
■暴力的な態度(直接的暴力はないが威圧的)
壁や物を叩く
物を投げつける
怒鳴り声を上げる
握りこぶしを作って脅す
~統計からみる~日本におけるモラハラ率
内閣府の調査によると、モラハラの被害経験がある人は、女性が25.9%(4人に1人)、男性が18.4%(5人に1人)。女性のほうが若干多いが、意外と男性の被害者も多いということがわかります。
また、夫婦間のモラハラ体験者は50%(2組に1組)という高い割合。
目に見えないところで深刻化しているケースがあることが統計からわかります。

また、下記の表でもわかるように、離婚の理由として、モラハラによる精神的虐待が男女ともTOP3に入っており、モラハラが夫婦関係を壊す大きな要因になっていることもわかります。

◆モラハラの加害者と被害者の相関関係
①モラハラ加害者(する人)の特徴
<基本的な性格>
自己愛的な性格(自分は特別で優れていると信じている)
自己中心的で他者への共感性が極めて低い
プライドが異常に高く、自分のミスを認められない
支配欲・優越感への強い欲求
被害者意識を持ちやすい
<行動パターン>
■外面と内面のギャップ
外では模範的な人物を演じる
「良い夫・妻」として周囲から評価される
家庭内では豹変し、支配的になる
■支配・コントロール行動
言葉による攻撃(暴言、人格否定)
無視・冷淡な態度(サイレントモラハラ)
束縛・行動制限
経済的圧迫
<生育環境>
機能不全家族で育った(約70%のケース)
親からの過剰な期待や要求
愛情が条件付きだった(成果を出した時だけ愛される)
両親の上下関係を見て育つ(対等な関係を知らない)
親からの虐待・ネグレクト経験
②モラハラ被害者の特徴
<基本性格>
自己肯定感が低い
責任感が強く、真面目
他者への配慮が過度に強い
自己主張が苦手
争いを避けたがる
<行動パターン>
理不尽な扱いを受けても言い返せない
「自分が悪い」と考えがち
相手を正そうとして関係を継続
完璧を目指して自分を追い込む
相手から離れることへの恐怖
孤独への強い不安
相手の反応を常に気にする
<生育環境>
愛情不足や条件付きの愛
親からの過度な期待・批判
自分の意見を言うことを許されなかった
「良い子」であることを強制された

前述したように、モラハラの加害者と被害者の相関関係は、鍵と鍵穴のようなもので、お互いに無意識にターゲットとして求めている部分があります。
つまり、引き寄せあう心理的なメカニズムが存在しているといえます。
<加害者の選択基準>
支配しやすい相手を本能的に見抜く
自分の要求を受け入れてくれる人を選ぶ
反論せず、耐えてくれる人をターゲットにする
外面を保ってくれる「良い妻・夫」を求める
<被害者側が惹かれる理由>
最初は優しく、特別扱いしてくれる
自信に満ちた態度に魅力を感じる
「この人なら私を必要としてくれる」と感じる
「私が支えなければ」という使命感を持つ
加害者は「自分は特別な存在」だという優越感を感じることができるのに対して、被害者は「自分には価値がない」と思いこむため、加害者の支配下に入ることで存在意義を感じる。
このように、加害者と被害者の利害が一致することにより、両社は離れがたい存在となっていくという構図です。
自分たちの関係が特殊なものではないと思い込むことにより、表面化しにくくなり、ますます解決の機会を失っていきます。これは、私自身にもまったくあてはまることでした。友人たちからは「仲の良い夫婦」と思われていたし、世間体のために何も問題がない夫婦を装うことが「普通」のことだと思っていました。
◆モラハラから抜け出すためのヒント◆
① モラハラとは「見えない支配」であることを知る
DV=暴力だけではない。精神的な暴力(モラハラ)は心を蝕む。
支配とコントロールが本質。
② 優しい→暴言→反省の“モラハラサイクル”を理解する
「爆発期 → ハネムーン期 → 平穏期 → 蓄積期」の繰り返しに要注意。
優しさに騙されない目を持つ。
③ “言葉の暴力”は立派な虐待だと知る
「お前は価値がない」「誰もお前なんて選ばない」などの人格否定。
言葉は見えない傷になる。
④ 加害者の共通特徴を知っておく
外面がよく、反省しない、支配欲が強い。
自己愛性・プライドが高いタイプ。
⑤ 「自分が悪いのかも」と感じたら、それがサイン
責任転嫁・自己否定に追い込まれていないか。
被害者が自分を責める構造に陥りやすい。
⑥ モラハラ加害者が“選びやすい相手”の特徴を知る
我慢強く自己主張が苦手、孤独を恐れる。
相手を支えようとしすぎる人がターゲットになりやすい。
⑦ チェックリストで自分の関係を客観視する
「無視されることがある?」「完璧を求められていない?」など。
一度チェックすると「そうだったのか」と気づける。
⑧ 早い段階で「違和感」にフタをしない
「なんかおかしい」と思ったらスルーしない。
小さな違和感こそが最初のサイン。
⑨ 「家の中だけ別人」には要注意
外では“いい人”で、家庭内で豹変する人は特に危険。
周囲に相談しても信じてもらえないケースが多い。
⑩ 相談先や逃げ道を知っておく
配偶者暴力相談支援センター、弁護士相談、シェルターなど。
「逃げること」は弱さではなく“命を守る選択”。
◆今すぐできるアクション!~思い立った時がチャンス~
<加害者側の解決策>
■自己理解を深める(第三者や専門家のカウンセリングを受ける)
■共感力を養う
■怒りのコントロールを学ぶ
■対等な関係を学ぶ(自分の思い込みが世間とずれていることに気づく)
■相手への優越感に明確な根拠があるかを感が手見る
<被害者側の解決策>
■自己肯定感を高める(何か得意なものを見つけて自信をもつ)
■相手との境界線を設定する(必要以上に依存したり頼ったりしない)
■過去(特に幼少期)と向き合って、トラウマの発見をする
■健全で対等な関係がどういうものかを具体例をあげて認識する
モラハラの加害者と被害者には明確な特徴があり、互いに「引き寄せ合う」相関関係が存在します。この関係は偶然ではなく、幼少期の家庭環境や学習された行動パターンによって形成されます。
重要なのは、この連鎖は断ち切ることが可能だということです。適切な支援とカウンセリング、そして本人の意識改革により、健全な人間関係を築くことができるのです。
📞 モラハラに関する相談・支援窓口
1. 配偶者暴力相談支援センター(全国各地に設置)
各自治体の女性相談センター・福祉事務所等が対応
DV(モラハラ含む)に関する相談・一時保護・カウンセリング・シェルター紹介など
📞【全国共通ナビダイヤル】0570-0-55210(ゴーゴーふたりで)
👉 受付時間や窓口は自治体によって異なるため、以下で確認:
▶ https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan.html
2. DV相談+(プラス)【24時間・多言語対応】
電話・LINE・チャットで相談可能
匿名でもOK。緊急時の避難や法的支援も対応
📞 電話:0120-279-889(つなぐ・はやく)
24時間・無料
💬 LINE相談(友だち追加):@DV相談plus
対応時間:12時〜22時(年中無休)
▶ 公式サイト:https://soudanplus.jp/
3. 法テラス(日本司法支援センター)
法律相談・弁護士紹介・経済的に困窮している方の費用立替など支援
DVや離婚についての相談も可
📞 電話:0570-078374(平日9時~21時、土曜9時~17時)
▶ 公式サイト:https://www.houterasu.or.jp/
4. 民間団体(一部抜粋)
NPO法人 女性ネットSaya-Saya(東京拠点)
モラハラ・DV被害者のカウンセリング・自助グループ
▶ https://sayasaya.org/
NPO法人 レジリエンス
モラハラ・トラウマ回復プログラムやセミナー実施
▶ https://resilience.jp/
1人で悩まず、相談してみることが第一歩です。つらいと思ったら、放置しないことです。私の場合、経済的、精神的依存から、なかなかモラハラ環境から抜け出せず、自分の可能性を伸ばす機会を失ってしまったという後悔があります。あなたにはそんな悔しさを味わってほしくない!自分の意志で自由でのびのびと生きられるように、心から応援しています!
